Mokerの徒然日記2.0

技術系のことをつらつらと。情報に責任は負いません。

Open CASCADE (OCCT) のUbuntuでのビルド

Open CASCADE (OCCT) のUbuntuでのビルドをやったので記録です.
後から振り返ってメモってるのでどこか手順飛んでるかもしれません.

というのを書こうと思ったら英語版で良くまとまってるページを見つけました. realglitch.com

環境

Ubuntu 20.04.4 LTS (WSL2) Open CASCADE 7.6.0

配布バイナリ

一応少し古いバージョンにはなりますがapt経由でもバイナリの配布があるので,そちらで十分な方はそれを使用する方が早いと思います.(編集時点ではソースは7.6.0,aptのリポジトリは7.3.0) apt search libocct-*(OCCTの場合)とかapt search liboce-*(OCEの場合)とか打つと出てきます.

ビルド

一応公式のインストラクションはhttps://dev.opencascade.org/doc/overview/html/build_upgrade__building_occt.html
ただ結構長いです.

1. ソースのダウンロード&展開

https://dev.opencascade.org/release
ログインが必要なので,wgetとかだと取れないかもしれない?です.
一応今回は,~/occt/opencascade-7.6.0以下に展開します.(~/occt/opencascade-7.6.0/src/...みたいな形)

2. ccmake & make

今回は~/occt/opencascade-7.6.0-buildで作業していきます.
cmakeのオプションをUIで指定できるccmakeを使用することが公式でも推奨されているようです.

sudo apt install cmake-curses-gui
mkdir ~/occt/opencascade-7.6.0-build
ccmake ~/occt/opencascade-7.6.0

ccmakeの画面ではcキーを押してconfigureをした後,諸々のオプションを設定し,最後にgキーを押すとmakefileが生成されます.
最後にmakefileを使ってmakeすれば完了です.

make

ヘッダファイルは~/occt/opencascade-7.6.0-build/include以下,*.soファイルは~/occt/opencascade-7.6.0-build/lin64/gcc/lib以下に生成されます.